ストレスチェック助成金は令和5年をもって正式に廃止されました。
その代わりとして、新たに団体経由産業保健活動推進助成金が導入されました。
団体経由産業保健活動推進助成金の対象となる産業保健サービスは以下の通りです。
- 健康診断結果の意見聴取
- 保健指導
- 面接指導・意見聴取
- 健康相談対応
- 治療と仕事の両立支援
- 職場環境改善支援
- 健康教育研修、事業者と管理者向けの産業保健に関する周知啓発
詳しくは、厚生労働省の「団体経由産業保健活動推進助成金のご案内」をご覧ください。
助成金支給の申請にはいくつかの手続きを経る必要があり、当記事では助成金支給の流れについて解説しています。
また手続きの流れだけでなく、以下のことも分かります。
最後まで読めば、ストレスチェック助成金に代わる団体経由産業保健活動推進助成金についてより深く理解できるようになります。
また、団体経由産業保健活動推進助成金の申請を検討している人は、従業員の健康サービスである「けんさぽ」の利用をおすすめします。
「けんさぽ」を利用する主なメリットは以下の通りです。
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【ストレスチェック実施サポートマニュアル】
ストレスチェック助成金は、企業が従業員のメンタルヘルス管理を支援するために導入された制度でしたが、令和5年をもって正式に廃止されました。
この制度の目的は、職場でのストレス要因を特定し、従業員の精神的負担を軽減することにありました。
廃止の背景には、新たな支援策への移行があり、企業と従業員に対するより包括的な健康管理の提供を目指しています。
廃止されたストレスチェック助成金の代わりとして、今後は団体経由での産業保健活動推進助成金という新しい形で支援が提供されることになります。
この変更は、企業が従業員の健康管理に対してより効果的に取り組むための機会を提供し、メンタルヘルスを含む職場の健康問題への総合的なアプローチを促進することを目指しています。
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【ストレスチェック実施サポートマニュアル】
ここでは、団体経由産業保健活動推進助成金の基本情報について紹介します。
最後まで読めば、ストレスチェック助成金の代わりとなる団体経由産業保健活動推進助成金がどのようなものなのか理解できるようになります。
団体経由産業保健活動推進助成金の概要
団体経由産業保健活動推進助成金は、企業の健康管理活動を支援するために設けられた制度です。
特に中小企業がその恩恵を受けやすく設計されており、企業に代わって産業保健サービスを提供する団体を通じて、職場の健康促進活動に必要な資金を助成します。
この制度の導入によって、従業員の健康を守り、生産性の向上を図ることが目的です。
企業は、助成金を活用して、従業員のメンタルヘルス管理や健康診断の充実、労働安全衛生教育の強化など、幅広い産業保健活動を実施することができます。
団体経由産業保健活動推進助成金|対象となる産業保健サービス
対象となる産業保健サービスには、メンタルヘルス対策、ストレスチェックの実施、健康診断の充実、職場環境の改善、労働安全衛生教育などが含まれます。
これらのサービスは、従業員の健康と安全を保護し、職場の生産性を高めることを目指しています。
助成金を利用することで、企業は専門的なサポートを受けながら、これらの重要な活動をより効果的に実施することが可能になります。
団体経由産業保健活動推進助成金|対象となる団体
対象となる団体は、事業主団体等と労災保険の特別加入団体です。
- 事業主団体等
事業主団体又は共同事業主であって、中小企業事業主の占める割合が構成事業主等全体の2分の1を超えていること等、一定の要件を満たす団体等 - 労災保険の特別加入団体
労働者災害補償保険法(昭和22年法律第50号)第33条第3号に掲げる者の団体または同条第5号に掲げる者の団体であって、一定の要件を満たす団体
(厚生労働省・独立行政法人労働者健康安全機構「団体経由産業保健活動推進助成金のご案内」より引用)
助成金は、これらの団体を通じて企業に提供されるため、企業は団体と連携することで産業保健活動の質を高め、従業員の健康管理に積極的に取り組むことができます。
このように、団体経由での助成金制度は、専門知識とリソースの活用を促進し、企業にとって大きな支援となります。
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【ストレスチェック実施サポートマニュアル】
ここでは、団体経由産業保健活動推進助成金の申請方法4ステップについて紹介します。
最後まで読めば、助成金支給までにどのようなステップがあるのかを理解できるようになります。
実施計画書の提出(交付申請)
団体経由産業保健活動推進助成金を申請する最初のステップは、実施計画書の提出です。
この実施計画書の提出が交付申請となります。この段階で、企業は助成金を利用して実施予定の産業保健活動の詳細な計画をまとめ、所定のフォームに記入して申請します。
計画書のフォーマットは独立行政法人労働者健康安全機構の公式ホームページ「Ⅱ 申請様式とチェックリストのダウンロード」からWord様式とPDF様式がダウンロードできます。
計画書には、活動の目的、具体的な実施内容、期待される効果、予算の詳細などを含める必要があります。
この計画書は、申請する企業が産業保健活動を効果的に計画し、実施するための基盤となります。
計画書の種類には、郵送、電子申請、Googleフォームの3つがあります。
- 郵送の場合
送付先:〒211-0021 神奈川県川崎市中原区木月住吉町1番1号 事務管理棟
独立行政法人労働者健康安全機構 勤労者医療・産業保健部 産業保健業務指導課
(注意)郵送事故の防止のため、簡易書留またはレターパックプラスで郵送してください。 - 電子申請の場合
「jGrantsによる電子申請マニュアル」を参照し、申請をしてください。 - Googleフォームの場合
メールの件名を「令和5年度団体経由産業保健活動助成金交付申請希望」として、以下のメールアドレス宛にご連絡ください。おって、Googleフォームのアドレスが送付されます。
申請メールアドレス:johas.joseikin@sanpo.johas.go.jp
詳しくは、独立行政法人労働者健康安全機構の公式ホームページ「助成金」をご覧ください。
計画の承認
提出された実施計画書は、助成金を管理する団体によって審査されます。
原則30日以内に審査は終了します。
この審査プロセスでは、計画の実現可能性、助成金の使用目的が産業保健活動の推進に沿っているか、予算の適切性などが評価されます。
計画が承認されると、企業は助成金の交付を受ける資格を得ます。
計画の承認は、申請プロセスの中で非常に重要なステップであり、承認された計画に基づいて助成金の支給が決定されます。
承認されれば、企業は実施計画に従って産業保健活動を開始する準備が整います。
助成金支給の申請
計画の承認を受けた後、企業は助成金の支給を正式に申請します。
このステップでは、活動の開始に必要な資金を得るため、具体的な支給申請書を提出する必要があります。
申請書には、承認された計画書と合わせて、必要な資料や証明書などが求められる場合があります。
助成金の支給申請が受理されると、企業は産業保健活動の実施に向けた資金を確保することができます。このプロセスは、計画された活動の実施に向けた具体的な一歩となります。
助成金の支給開始
助成金の支給申請が承認されると、企業に対して助成金が支給されます。
この資金を受け取った企業は、承認された実施計画に従って産業保健活動を開始します。
助成金の支給は、企業が産業保健活動を実施する上での重要な支援となり、従業員の健康促進や職場環境の改善に寄与します。
支給された助成金は、計画書に基づき、適切に管理・使用されることが求められ、企業は支給された助成金を計画に沿って効果的に活用し、産業保健活動の成功につなげる責任があります。
助成金の活用状況については、定期的な報告や評価が求められることもあり、これらのプロセスを通じて、活動の進捗や成果を共有する必要があります。
また、助成金の使用に関しては、厳格な規定やガイドラインが設けられており、不適切な使用が発覚した場合には返還を求められることもあります。
このため、企業は助成金の管理に十分注意を払い、計画的かつ透明性のある使用を心がける必要があります。
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【ストレスチェック実施サポートマニュアル】
ここでは、団体経由産業保健活動推進助成金の申請における注意点について紹介します。
最後まで読めば、助成金をミスなく申請できるようになります。
申請期限は厳守する
団体経由産業保健活動推進助成金の申請において、最も基本的かつ重要な注意点の一つが申請期限の厳守です。
助成金の申請プロセスは、指定された期間内に完了させる必要があります。
令和6年度版(令和7年度に支給が開始される助成金)の日程に関しては、まだアナウンスがありませんが、アナウンスがあり次第準備を始めることをおすすめします。
申請期限を過ぎてしまうと、たとえ計画が優れていても、申請自体が受け付けられない場合があります。
また令和5年度の申請の際は、受付は先着順に処理されていました。
したがって申請手続きを開始する際には、申請期限を確認し、余裕をもって計画を進めることが重要です。
期限内に申請を完了させるためには、準備段階から計画的に進め、必要な書類の収集や作成にも十分な時間を割くことが必要です。
必要書類を不備なく提出する
助成金の申請プロセスでは、実施計画書やその他の必要書類を提出することが求められます。
これらの書類に不備があると申請が遅れるだけでなく、場合によっては申請が却下される原因にもなります。
必要書類は、申請ガイドラインや指示に従って正確にかつ詳細に作成し、提出する必要があります。
フォーマットと様式入力例は独立行政法人労働者健康安全機構の公式ホームページ「Ⅱ 申請様式とチェックリストのダウンロード」からダウンロードが可能です。
また、提出前には書類の内容を再確認し、漏れや誤りがないか慎重にチェックすることが重要です。
書類作成において疑問や不明点がある場合は、早めに問い合わせることで、不備を避けることができます。
助成金の使用条件を事前に確認する
団体経由産業保健活動推進助成金を受け取るにあたり、助成金の使用条件を事前に確認し、理解しておくことが非常に重要です。
使用条件については、「団体経由産業保健活動推進助成金」の手引 (令和5年度版)をご覧ください。
助成金は特定の目的のためにのみ使用でき、その条件は助成金ごとに異なります。
不適切な使用が発覚した場合返還を求められることもあるため、使用条件を遵守することが必須です。
また、助成金を活用した活動の報告義務がある場合もあり、活動の内容や成果を正確に記録し、報告する必要があります。
事前に使用条件や報告義務について詳しく調べ、計画段階からこれらの条件を満たすように活動を設計することが望ましいです。
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【ストレスチェック実施サポートマニュアル】
ここでは、団体経由産業保健活動推進助成金の活用方法について紹介します。
最後まで読めば、企業で助成金をどのように活用できるか、助成金を申請すべきか判断できるようになります。
職場の健康診断の実施
団体経由産業保健活動推進助成金を利用して、職場での健康診断を実施することは、従業員の健康状態を把握し、病気の早期発見・早期治療を促進する上で非常に有効です。
健康診断には、一般的な身体検査のほか、必要に応じてストレスチェックや生活習慣病に関連する検査を含めることができます。
助成金を活用することで、企業は従業員に対してより質の高い健康診断サービスを提供できるようになり、従業員の健康管理と職場環境の改善に貢献することが可能です。
この取り組みは、従業員の健康促進だけでなく、生産性の向上や医療費の削減にも繋がります。
メンタルヘルス対策の充実
メンタルヘルスの問題は、職場における重要な課題の一つです。
団体経由産業保健活動推進助成金を活用して、メンタルヘルス対策を充実させることは、従業員の精神的な健康を守り、ストレスによる問題を予防するために重要です。
具体的な活用方法としては、カウンセリングサービスの提供、ストレスマネジメント研修の実施、メンタルヘルスに関する啓発活動などがあります。
これらの取り組みは、従業員がメンタルヘルスの問題について理解を深め、自らの健康を守るためのスキルを身に付けることを支援します。
企業としても、メンタルヘルスの問題に対する取り組みを通じて、職場の雰囲気改善や従業員の満足度向上に繋げることができます。
労働安全衛生教育の提供
労働安全衛生教育は、職場での事故や健康被害を防ぎ、安全な職場環境を確保するために必要不可欠です。
これには、新入社員向けの基礎教育から、特定の作業や機械を取り扱う従業員向けの専門教育まで、さまざまな形式があります。
助成金を活用することで、最新の安全衛生管理技術や法規制に基づいた教育を実施できるようになり、従業員が安全意識を高め、実際の業務で適切な安全対策を講じることができるようになります。
また、労働安全衛生教育を定期的に行うことで、職場における安全文化の醸成と持続的な安全管理体制の確立に寄与します。
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【ストレスチェック実施サポートマニュアル】
ここでは、団体経由産業保健活動推進助成金に関するよくある質問について紹介します。
最後まで読めば、団体経由産業保健活動推進助成金についてより理解できるようになります。
産業保健関係助成金と団体経由産業保健活動推進助成金は別のもの?
産業保健関係助成金と団体経由産業保健活動推進助成金は、目的と対象が異なる別の制度です。
一般的な産業保健関係助成金は、企業が直接申請し、職場での健康管理や安全対策に関連する様々なプロジェクトに利用できるものです。
これに対して、団体経由産業保健活動推進助成金は、企業が専門の団体を通じて申請し、その団体が提供する産業保健サービスの利用を支援するための資金を提供する制度です。
つまり、後者は企業が産業保健サービスを間接的に利用する際に活用する助成金であり、産業保健の専門知識を持つ団体からの支援を受けることができる点が特徴です。
団体経由産業保健活動推進助成金を申請するメリットは?
団体経由産業保健活動推進助成金を申請するメリットは多岐にわたります。
まず、中小企業など自社で産業保健サービスを充実させることが難しい企業でも、専門団体を通じて高品質なサービスを受けられるようになる点が挙げられます。
また、専門団体が持つ豊富な知識と経験を活用できるため、より効果的な職場の健康管理や安全対策を実施することが可能になります。
さらに、経済的負担を軽減しながら、従業員の健康促進や労働環境の改善を図ることができるため、企業の生産性向上にも寄与します。
団体経由産業保健活動推進助成金を申請するデメリットは?
団体経由産業保健活動推進助成金を申請する際のデメリットとしては、申請プロセスが複雑で時間がかかる可能性がある点が挙げられます。
また、助成金の対象となるサービスや活動が限定されているため、企業のニーズに完全に合致しない場合があることも考慮する必要があります。
これらの点は、助成金の申請を検討する際に考慮すべき要素となり、企業が申請プロセスをスムーズに進めるためには、事前の準備と計画が重要です。
さらに、助成金を利用することで企業は特定の条件や報告義務を負うことになります。
これらの条件を満たすためには、企業が内部で適切な管理体制を整え、定期的な報告や助成金の使用状況に関する記録を保持する必要があります。
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【ストレスチェック実施サポートマニュアル】
結論として、団体経由産業保健活動推進助成金の申請を検討している場合は、従業員の健康サービスである「けんさぽ」の利用をおすすめします。
けんさぽは、健康管理のデータ化に加えてアナログ作業の業務代行を行っているため、企業におけるスマートな健康管理を実現します。
「けんさぽ」を利用する主なメリットは以下の通りです。
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